2024年最新版|離婚率を都道府県で比較(東京、埼玉、茨城の離婚状況)
毎年多くの方が結婚しているものの、1年のうち「3組に1組」の夫婦が離婚していると言われています。離婚問題は誰もが経験する可能性がありますが、地域による離婚率の差はあるのでしょうか。
そこで、今回の記事では都道府県別の離婚率について東京・埼玉・茨城の3都県をピックアップしながら、詳しく紹介します。ぜひご一読ください。
都道府県別の離婚件数・婚姻件数・離婚率
離婚率は各都道府県でどのように異なるのでしょうか。この章では離婚件数・婚姻件数・離婚率の3つの視点から詳しく解説します。
2022年データ参考|都道府県別の離婚件数・婚姻件数・離婚率
政府統計e-Statが公表している「人口動態調査 人口動態統計 確定数 離婚 」より2022年の都道府県別における離婚件数・婚姻件数・離婚率を算出したものを紹介します。
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
全国 | 179,099 | 504,930 | 35.47% | 1.47 |
北海道 | 8,398 | 18,665 | 44.99% | 1.65 |
青森県 | 1,664 | 3,656 | 45.51% | 1.39 |
岩手県 | 1,492 | 3,508 | 42.53% | 1.27 |
宮城県 | 3,046 | 8,431 | 36.13% | 1.35 |
秋田県 | 1,068 | 2,447 | 43.65% | 1.15 |
山形県 | 1,197 | 3,184 | 37.59% | 1.16 |
福島県 | 2,561 | 6,088 | 42.07% | 1.44 |
茨城県 | 3,900 | 10,163 | 38.37% | 1.41 |
栃木県 | 2,658 | 7,154 | 37.15% | 1.43 |
群馬県 | 2,765 | 6,704 | 41.24% | 1.49 |
埼玉県 | 10,259 | 28,823 | 35.59% | 1.44 |
千葉県 | 8,605 | 24,824 | 34.66% | 1.41 |
東京都 | 19,255 | 75,179 | 25.61% | 1.43 |
神奈川県 | 12,797 | 40,191 | 31.84% | 1.42 |
新潟県 | 2,415 | 6,823 | 35.39% | 1.13 |
富山県 | 1,074 | 3,496 | 30.72% | 1.08 |
石川県 | 1,255 | 4,214 | 29.78% | 1.14 |
福井県 | 850 | 2,815 | 30.20% | 1.15 |
山梨県 | 1,128 | 2,875 | 39.23% | 1.44 |
長野県 | 2,559 | 7,288 | 35.11% | 1.29 |
岐阜県 | 2,565 | 6,525 | 39.31% | 1.36 |
静岡県 | 4,957 | 13,127 | 37.76% | 1.42 |
愛知県 | 11,061 | 33,434 | 33.08% | 1.53 |
三重県 | 2,481 | 6,443 | 38.51% | 1.47 |
滋賀県 | 1,836 | 5,642 | 32.54% | 1.34 |
京都府 | 3,514 | 9,571 | 36.72% | 1.41 |
大阪府 | 14,462 | 40,362 | 35.83% | 1.7 |
兵庫県 | 7,902 | 20,844 | 37.91% | 1.49 |
奈良県 | 1,780 | 4,205 | 42.33% | 1.38 |
和歌山県 | 1,386 | 3,193 | 43.41% | 1.55 |
鳥取県 | 763 | 1,981 | 38.52% | 1.42 |
島根県 | 813 | 2,167 | 37.52% | 1.25 |
岡山県 | 2,787 | 7,399 | 37.67% | 1.52 |
広島県 | 3,962 | 10,883 | 36.41% | 1.46 |
山口県 | 1,757 | 4,593 | 38.25% | 1.35 |
徳島県 | 1,008 | 2,375 | 42.44% | 1.44 |
香川県 | 1,472 | 3,435 | 42.85% | 1.6 |
愛媛県 | 1,928 | 4,477 | 43.06% | 1.49 |
高知県 | 1,065 | 2,189 | 48.65% | 1.59 |
福岡県 | 8,444 | 21,840 | 38.66% | 1.68 |
佐賀県 | 1,041 | 2,951 | 35.28% | 1.31 |
長崎県 | 1,751 | 4,410 | 39.71% | 1.38 |
熊本県 | 2,482 | 6,349 | 39.09% | 1.46 |
大分県 | 1,635 | 4,037 | 40.50% | 1.5 |
宮崎県 | 1,759 | 3,805 | 46.23% | 1.68 |
鹿児島県 | 2,455 | 5,619 | 43.69% | 1.58 |
沖縄県 | 3,087 | 6,546 | 47.16% | 2.13 |
全国の離婚率の傾向とは
上記統計を分析すると離婚率のランキングは、第1位が沖縄県、第2位が高知県、第3位が宮崎県です。同統計が公表している人口千人あたりの数字では、第1位は沖縄県、第2位が大阪府、第3位は福岡県・宮崎県です。
離婚率は単純な計算、および人口千人あたりの離婚率の両方において沖縄が第1位となっており、高い離婚率であると言えるでしょう。
この数字をもとにして、次に東京都・埼玉県・茨城県の離婚率と順位について、過去の推移も交えながら詳しく解説します。
2022年|東京都の離婚率と順位の推移
日本の首都、東京の離婚率と過去の順位はどのようなものでしょうか。今回参考にしているデータでは、東京の離婚率は以下となっています。
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
東京都 | 19,255 | 75,179 | 25.61% | 1.43 |
全国 | 179,099 | 504,930 | 35.47% | 1.47 |
東京都の2022年度の結果は、全国の離婚率(35.47%)およびに人口千人あたりの離婚率(1.43)と比較しても低い数字です。人口が日本国内で最も多い地域にもかかわらず、離婚率が低いことは大きな特徴と言えるでしょう。
地方でも過疎化が進んでいるエリアは婚姻件数も離婚件数もともに低い傾向があります。人口減少率が高いと言われている秋田県では、離婚件数を婚姻件数で割った離婚率は43.65%と東京都よりも高い数字ですが、人口千人あたりの離婚率でみると、1.15と東京都よりも低いことがわかります。
離婚の件数自体は、東京都はとても多いものの、人口の多さから見ると離婚率自体は高くありません。
2012年度との比較
では、東京都の離婚率は過去の統計と比較するとどのようなものでしょうか。10年前の2012年の離婚率と順位を調べてみましょう。
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
2022年 東京都 | 19,255 | 75,179 | 25.61% | 1.43 |
2012年 東京都 | 25,329 | 89,301 | 28.36% | 1.96 |
2012年度の同統計と数字を比較すると、離婚件数・婚姻件数ともに2022年より高く、離婚率や人口千人あたりの数字も現在より大きいものとなっています。
なお、2012年の人口千人あたりの離婚率は、東京都は第6位(2022年度は第16位)です。
2022年|埼玉県の離婚率と順位の推移
次に埼玉県の離婚率と順位の推移を見てみましょう。
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
埼玉県 | 10,259 | 28,823 | 35.59% | 1.44 |
全国 | 179,099 | 504,930 | 35.47% | 1.47 |
埼玉県の離婚率は、全国平均よりもやや低めです。ただし、人口の多い東京都と比較すると高い数字となっています。離婚率が高い大阪や福岡県と比較しても数字は小さくなっています。関東近郊は人口千人あたりの数字が類似しており、群馬県1.49、千葉県1.41です。次に紹介する茨城県で1.41です。
2012年度との比較
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
2022年 埼玉県 | 10,259 | 28,823 | 35.59% | 1.44 |
2012年 埼玉県 | 13,434 | 36,766 | 36.32% | 1.89 |
埼玉県の離婚率を2012年のデータと比較すると、離婚件数・婚姻件数が減少し、離婚率も下がっていることがわかります。先に触れたように関東近郊は人口千人あたりの数字が類似しており、埼玉県と拮抗しています。
2012年の人口千人あたりの離婚率ランキングは、埼玉県が第8位(2022年度は第15位)です。
2022年|茨城県の離婚率と順位の推移
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
茨城県 | 3,900 | 10,163 | 38.37% | 1.41 |
全国 | 179,099 | 504,930 | 35.47% | 1.47 |
茨城県の場合、離婚率は全国より低くなっています。埼玉県よりも離婚率、人口千人あたりの数字も低くなっています。
2012年度との比較
離婚件数 | 婚姻件数 | 離婚率 | 人口千対 | |
---|---|---|---|---|
2022年 茨城県 | 3,900 | 10,163 | 38.37% | 1.41 |
2012年 茨城県 | 5,261 | 14,477 | 36.34% | 1.81 |
茨城県も他地域と同様に離婚件数や婚姻件数は2012年よりも減少しています。茨城県も人口千人あたりの離婚率は減少しています。
2012年の離婚率ランキングは、第18位(2012年は第18位)です。
離婚問題は減少している?弁護士に離婚相談をするメリットとは
ここまでは2022年度の離婚率に関するデータをもとに、東京・埼玉・茨城の3都県については2012年の同統計との比較も交えながら詳しく解説しました。3都県のデータは10年前と比較すると、離婚率の低下が読み解けますが、離婚問題自体は実際に減少しているのでしょうか。
離婚問題は家族の問題、夫婦の問題が複雑に絡みあっており、安易に「減少している」とは言いきれないものです。また、最近では親権のゆくえについても活発に議論されており、離婚を考えている方の中に、不安な気持ちを抱えている方も多いでしょう。では、離婚を弁護士に相談するメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。
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離婚率の世界比較や離婚理由などの解説は下記を参照ください。
日本の離婚率は高い?|3組に1組は離婚をするのかデータを解説
まとめ
この記事では最新の離婚率について、東京・埼玉・茨城に関する現在・過去の離婚率を中心に詳しく解説を行いました。離婚率だけを見ると、過去10年間で減少傾向にありますが、家族や夫婦の問題は数字には見えてこないものがあります。ご自身の未来をより良く切り拓くためにも離婚を検討し始めたら、まずはお気軽に弁護にご相談ください。
弁護士法人法律事務所DUONでは、離婚に関する初回相談を無料で実施していますので、お気軽にご利用ください。
新規のご相談を希望される方は、お気軽に新規相談予約センター0120-074-019にお電話く
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参考統計
政府統計e-Stat 「人口動態調査 人口動態統計 確定数 離婚 表番号1離婚件数,都道府県(特別区-指定都市再掲)・届出月」2022年離婚件数より
政府統計e-Stat 「人口動態調査 人口動態統計 確定数 婚姻 年次 調査年月2012年」
政府統計e-Star 「人口動態調査 人口動態統計 確定数 離婚年次 調査年月 2012年」